2013年5月28日火曜日

とらやさん(銀座店)にフラワーク

とらやさん(銀座店)菓寮のいけばなを、
5/28(火曜日)〜6/28(金曜日)
担当しております。

お立ち寄りいただけるとうれしいです。
とらやさんの「かき氷」は絶品ですよ〜(^^)v

           ◆正面から


           ◆やや右から

           ◆やや左から


花材
◎ぎょくすい(玉水)[モクレン科]
オオヤマレンゲとホオノキの交配種で、花を上向きに咲かせます。
花は受け咲きです。
とてもよい香りがします。

◎あじさい(紫陽花)[ユキノシタ科]
梅雨の訪れとともに色づきます。
まもなく入梅、紫陽花の季節です。

◎しだれぐわ(枝垂れ桑)[クワ科]
傘の用に垂れ下がっているものが一般的ですが、
今回のものは複雑に丸まっていておもしろいです。
しっかり乾燥しているため、弾力がなくすぐに折れてしまいます(−−;)

◎りゅうぼく(流木)
どこで生まれたものかわかりません。
よく摩耗し、つるつるとした肌になっています。
根の部分がおもしろい形をしています。

枝垂れ桑と流木だけ入ったところです。
背中が鏡なので、次の準備をしている花屋さんが入ってしまいました(^^;)



             ◆花器(陶器)

幅約40cm、高さ約35cm、奥行約18cm(一番広いところで)

知人から譲り受けたものです。
ご夫婦でいけばなをなさり、お二人でお求めになった花器のひとつです。
いただく際、「娘を嫁に出す想いだ」とおっしゃっていられました。
大切に大切に使わせていただきます。



2013年5月26日日曜日

自由花(ばいかうつぎ、ささゆり、カンパニュラ)

Sさんの作品です。

花材は「ばいかうつぎ」「ささゆり」「カンパニュラ」です。

ささゆりの表情にこころ惹かれます。
やさしさを感じる作品になっています。

直留めです。
ささゆり、カンパニュラも撓めてバランスをとって留めています。

           ◆正面から   


           ◆やや左から


           ◆やや右から



          ◆ばいかうつぎ(梅花空木)[ユキノシタ科]

純白の花は梅の花に似ています。
切り花としてよく出回っているのは「せいようばいかうつぎ」です。
今回のものもそうです。
いけばなでは「ばいかうつぎ」は「利休梅」という名で呼ぶことが多いです。
そして「せいようばいかうつぎ」を「ばいかうつぎ」と呼ぶことが多いです。
せいようばいかうつぎの方が花が大きく、葉は丸みをもっています。

             ◆ささゆり(笹百合)[ユリ科]

薄紅色の花と、笹の葉のようにほっそりとした葉が、
慎ましく儚い印象です。
やさしい香りがします。

             ◆カンパニュラ[キキョウ科]

ホタルブクロ属の学名が「カンパニュラ」だそうです。
ふっくらと釣鐘型の花が鈴なりになっている姿は量感もあります。
透明感のある鮮やかな紫は、涼味を感じます。

          ◆ほうきぐさ<漂白>(箒草)[アカザ科]


植物学状は「ほうきぎ/箒木」です。
その名の通り、箒をつくる植物です。
生のものより、今回のように漂白されたり、着色されたものが多く出回っています。
今回は使用しませんでした。


             ◆花器(陶器)

高さ31cm、幅12cm、口径6,5cmです。



2013年5月24日金曜日

自由花(びようやなぎ、ふとい、しゃくやく)

Nさんの作品です。

花材は「びようやなぎ」「ふとい」「しゃくやく」です。

「今日は口が広がっている花器にいけたい!」と、
今回は、今まであまり使っていない形状の花器に挑戦です。

びようやなぎをよく整理して、おもしろい枝のうごきが活かされています。
のびやかな広がりが気持ちのよい作品です。

びようやなぎだけでなく、ふといもしごいて緩やかなカーブをつくっています。
そのことで足元が引き締まり、いきいきとした広がりが生まれているのですね。
ややうしろに向っているしゃくやくも、おもしろいと感じました。

        ◆正面から

        
           ◆やや左から


        ◆やや右から


          ◆びようやなぎ(未央柳)[オトギリソウ科]


枝のうごきがとてもおもしろい花材です。
おもしろいと思う線を選びとっていく楽しさがあります。
今回のものは花が咲いていませんでしたが、
金色の雄しべを長く伸ばした黄色いやさしい花をつけます。

            ◆ふとい(太藺)[カヤツリグサ科]

細長く真直ぐ、背丈ほど長く伸びます。
中が海綿状でワイヤーを通す事も容易です。
ワイヤーを通すと自在な線を創り出す事ができますよ。

             ◆しゃくやく(芍薬)[ボタン科]

「立てば芍薬、座れば牡丹」・・美人の形容に用います。
たとえに使用されるように、花は大きく華麗です。
まだピンポン球のようにまん丸に蕾んでいますが、
花開くのが楽しみですね。

             ◆ソリダゴ[キク科]

黄色い花をつけますが、まだつぼみがかたい状態です。
今回は使用しない事を選択しました。

           ◆花器(陶器)

幅、奥行18cm、高さ11.5cmです。

2013年5月21日火曜日

自由花(きそけい、ダリア、たにわたり)/おまけ

自習です(^^)
教室で自習するのはちょっと久しぶり〜。
どんな花材が届くのか、わくわくして待ちました。

花材は「きそけい」「ダリア」「たにわたり」です。

ダリアがしっかりとおおきく、とてもゴージャス(^^)v
たにわたりの波打つやさしい印象とともに活かしてみたいと思いました。

先日、知人から段ボール箱3つで花器が届きました。
その中に入っていたひとつを使ってみました。

           ◆正面から



           ◆やや左から



           ◆やや右から



            ◆きそけい(黄素馨)[モクセイ科]


可憐です。
好きな花材のひとつです。

             ◆ダリア[キク科]


直径が15cm以上あります。
深紅で、外側の花びらが四方に動いていて、
炎がめらめら燃えているようです。

           ◆たにわたり(谷渡)[チャセンシダ科]

植物の分類では「おおたにわたり」「しまおおたにわたり」を
いけばなでは「たにわたり」と呼んでいるそうです。


 ◆花器(陶器)

高さ25cm、幅12.5cm、奥行21cmです。

本来は上のように横長で使用する花器のようです。
下に小さな足がついています。
今回は下のように立てて、足は見えないように後ろにして使用しました。


☆おまけ!

ゴールデンウィークのお天気のよかった日に、
世田谷美術館の「暮らしと美術と髙島屋展」に出かけました。
髙島屋さんの美術に関する展示で、世田谷美術館以外にも、
二子玉川のアレーナホール、日本橋と横浜の両髙島屋でも開催があり、
スタンプラリーになっています。

自宅から世田谷美術館までは片道1時間と少し、
日ごろの運動不足解消のため、歩いていきます。

まずは途中に位置するアレーナホールから!


入ってすぐ大きな大黒様が。
書や絵画以外に、能楽のお衣装や
髙島屋さんを象徴する薔薇の絵の数々も拝見できました。

そして、いざ世田谷美術館へ!!

砧公園に一歩踏み入ると新緑の海です。
気持ちよかったです。




世田谷美術館です。
空にはアドバルーンまで揚がってましたよ。






いざ中へ。

入口を入ると日本橋店の大きなジオラマ。
「上にまいります〜」と、エレベーターガールのお姉さんの声が飛び込んできました!

髙島屋さんの取り組みをビデオで流しているコーナーがありました。
取り組みのひとつ、いけばな展では草月の花が流れていました。

帰りも自宅まで歩きましたよ〜。
けっこう疲れました(^^;)


のどか〜。
こんどはだれか誘ってピクニックに行きたいな。

2013年5月19日日曜日

自由花(ひめみずき、ばら、スターチス)


Sさんの作品です。

花材は「ひめみずき」「ばら」「スターチス」です。
今回は「ばら」がとても立派だったので、
「ばら」を主役にすることをテーマにし、華やかな作品を目指しました。
そこで、Sさんは花器を光り輝くステンレス製のものを選択しています。

           ◆正面から

すっくと立ち上がったばらに、
花器から飛出している輪の部分がアクセントになっています。

           ◆やや左から


横から見ると、ゆったりと奥行をとっている事がわかります。
           
           ◆やや右から


       ◆ひめみずき[マンサク科]

いけばなでは「ひめみずき」とよんでいますが、
「ひゅうがみずき/日向水木」だそうです。
同じ仲間の「とさみずき/土佐水木」に比べると、枝が細く葉も小さいです。
マンサク科ですから撓めが利きます。

   緑の葉の中に、一枚だけ白い葉が混じっていました。
   ピンクの縁取りもかわいいですね〜(^^)


       ◆ばら(薔薇)[バラ科]

深紅です。
気品があります。
茎はとてもしっかりとした太さで、丈も長いです。
トゲも存在感のあるものがついていました(^^)


             ◆スターチス[イソマツ科]


学名は「リモニウム・シヌアトゥム」です。
「スターチス」は、現在は使われていない古い学名(属名)の呼び名だそうです。


             ◆花器(ステンレス製)

 筒の部分、高さ30cm、直径9cmです。



2013年5月17日金曜日

自由花(どうだんつつじ、アメリカてまりしもつけ:ディアボロ、たんちょうアリウム、ガーベラ)


Nさんの作品です。

花材は、
「どうだんつつじ」「アメリカてまりしもつけ:ディアボロ」「たんちょうアリウム」
「ガーベラ」です。

枝もの2種は、よく整理し軽やかに構成しています。
緑と紫紅色の葉の対比が美しいです。
丹頂アリウムのくねくねした線が、横の動きをおもしろくしています。
葉を整理した事で見えてきた、枝の細い線もおもしろいですね。

        ◆正面から

3種類の花がぜ〜んぶ丸い形です。
楽しげなリズムを感じます。

        ◆やや左から



        ◆やや右から



         ◆どうだんつつじ(満天星/灯台躑躅)[ツツジ科]


青葉がみずみずしく、初夏を感じさせてくれます。
撓めやすい花材で、葉を整理することでもどんどん表情がかわります。
今回はとても細い枝振りのものです。


         ◆アメリカしもつけ(アメリカ手鞠下野)[バラ科]

きばでまりの仲間です。
花はこでまりと同じに半球状になっていますが、
花の一つひとつが大きく、こでまりより華やかな印象です。
枝はきばでまり同様、表皮が剥がれてきます。

          ◆たんちょうアリウム(丹頂アリウム)[ユリ科]

くねくねした線は、育てる過程でつくられています。
作品にはこの線を活かしたいですね。

             ◆ガーベラ[キク科]

色、花びらの形状、大きさ・・・ほんとうに種類が多いです。
今回のものはやさしいピンクで、比較的大輪です。


           ◆花器(陶器)

幅30cm、高さ12cm、奥行9cmです。